
【ルドラクチャとは?】
ルドラクシャとは、「金剛菩提樹の実」を指し、神聖なものとして大切にされてきました。
ルドラクシャの実を数珠にして祈りの際に使用したり、祭壇に安置したりと人々の生活に密着した聖樹の実です。
その名からもルドラクシャはヒンドゥー教のシヴァ神と深い関係にあり、その力が宿っているとも云われます。
その昔、シヴァ神が生命あるものすべての幸福の為に、何年も瞑想をし続けていました。
その最中、彼らの苦しみを理解し救済したいと思う強い願望が生じ、少しだけ目を開けた時、目から熱い涙の粒が大地に落下しました。
その涙が落下した場所にルドラクシャの木が育ち、実った果実がルドラクシャであると言われています
このようにして誕生したルドラクシャにシヴァ神の力が宿り人々はルドラクシャに宿る力の恩恵を受ける事が出来る様になったそうです。
サンスクリット語でシヴァ神を指す「ルドラ(RUDRA)」、目や涙を指す「アクシャ(ASHKA)」その二つが並びルドラクシャといわれることから、「シヴァの涙」「シヴァの目」などという名も持っています。
金剛菩提樹といっても、上記写真のお釈迦様が悟りを開かれたインド菩提樹とは品種が違います。
インド菩提樹はクワ科の植物で、ルドラクシャはホルトノキ科の植物。
インド菩提樹の実が小さく加工に適していないため、金剛菩提樹の実がいわゆる『菩提樹の実』として扱われているようです。
【ルドラクシャと人々?】
古くから、ルドラクシャを人々が身に着けてるのは、心身の健康の為と、ルドラクシャを身に着ける者は、過去・現在・未来のカルマ(業)を焼き尽くすと言われることから、シヴァやシャクティの力によって、この人生で恐れが無くなり、宗教的な目的を達成させる為だそうです。
ネパールにいるシャーマンなどは首から下げ、手足など、体中にルドラクシャの数珠を巻きつけています。
また、ヨーガの中で瞑想の際に使用する数珠として最もよいとされるのが、ルドラクシャのようです。
ルドラクシャが何かしらのパワーを持っている事は疑いようがなく、霊性指導者、聖者、賢者などは、ルドラクシャの数珠を身に着けて恐れも無く、健康な状態で、ヒマラヤの山の中で暮らしているのです。